なんのきの木かげでは
通常の、話をじっくり聴くことや
心理療法をするカウンセリングだけではなく、
マンツーマン講義のセッションも行っています。
クライアントさんの悩みを聴いて
問題解決への道を一緒に考えて取り組む
カウンセリングとは違った、
講義を聴講していただくスタイルを、
クライアントさんの事情や適性を見極めて
取り入れています。
問題解決のスピードを早めるためには
知識や理屈を知って、ご自身の経験に照らして
納得していただくこともとても有効で、
それこそが『腑に落ちる』という感覚であって、
『腑に落とす』には、何やかや言っても、
ある程度の座学もまた大切。
マンツーマン講義のセッションは
複数回に渡って、定期的に開催するものですが、
クライアントさんの意向を踏まえて
ちょうどよいペースを見据えて定めます。
◇
ある日、マンツーマン講義セッションを
受けているクライアントさんから、
こんな相談がありました。
「今のセッション開催のペースを保ちつつ
ときには通常のカウンセリングを受けることは
できないか?」
詳しくきくと…
講義を何度か受けたことによって
自分が今抱えている問題のとらえかたが
変わってきているのを感じる。
自分が直面している状況の変化も、
自分の気持ちに影響してもいる。
そんな、変化し続けている自分の感覚を
カウンセラーさんに話をすることで
確認したいという思いが強まってきたけど、
現状のアフターフォローだけでは足りなくて
相談してみた。
とのことでした。
そんなクライアントさんの意向や
事情を踏まえて…
従来の講義セッションのペースは維持しつつ
講義か通常のカウンセリングかを
事前に選択できる『リクエスト制』を
新たに取り入れることで合意しました。
◇
クライアントさんとカウンセラーとは
上下関係でも主従関係でもなく、対等な関係。
とはいえ、クライアントさんからしてみれば
なんとなくでも、カウンセラーは
先生的な存在のように感じてしまうもの。
それでも、ご自身のカウンセリングや
講義セッションの進め方に関する相談を
するという行動を自ら起こした、その勇気は
とても大きく尊いものと、わたしは思いました。
ご自身の気持ちや状況、
さらには、相談するに至った背景までも
しっかりと伝えてくださいましたから、
こちらとしても、相談を受けるまでは
思いも寄らなかったアイデアが出てきて
より柔軟なサポートの準備が整うに至りました。
◇
カウンセリングを何度か受けていくうちに、
クライアントさん自身の気持ちや
状況の変化を確認するとか、
場合によっては
緊急的にカウンセリングを受けたいという
要望もあるでしょう。
カウンセリングの内容や進め方についても
クライアントさんの『いま、ここ』の
ご事情を踏まえた上で、
サポートの形態、日程調整を、
柔軟に対応することができます。
無理難題や一方的な依存心なんかを
受け入れることは、さすがに
できませんけどもね…(汗)
◇
カウンセリングは、
クライアントさんとカウンセラーとの
共同作業。
はじめて受けようという前でも、
受けている最中であっても、
『いま、ここ』の事情や状況を、
率直におっしゃってください。
おっしゃってくださったところから、
方策はきっと見えてきます。
あなたとわたし、双方にとって
建設的にセッションが進む道。
それも一緒に相談していくことができます。
こういった感じの、
セッションの進め方を相談するというのも、
クライアントさんが、自ら
自分自身の問題解決力を育むことになります。
自分の中に、それほどの力があると
いうことに気づき、
ひいては、
『自分の居場所』を、自分で作っていける
自信を感じるきっかけになっていく。
そう、つながっていきます。
どうぞ、なんでも、相談してくださいね。
必ずしも、完全を尽くせるとは限りませんが、
最善は尽くします。
◇◇◇
『なんのきの木かげ』では、
あなたのお話に寄り添うだけではなく、
ケアをして癒やすだけでもなく、
あなたにとって、どうしたら
ほどよいペースでカウンセリングを
受けていただけるかの相談もうかがいます。
「カウンセリングがうまくいくかどうか…?」
という気持ち、吐き出しに来てください。
そんなあなたのために
門扉を開けてお待ちしております。