不登校のカウンセリングについて
よくある質問のうち、
・子どもと一緒に
カウンセリングを受けないといけませんか?
・子どもにカウンセリングを受けさせたほうが
いいと思いますが、受け付けてくれますか?
・スクールカウンセラーとは何が違いますか?
今回は、この3つの質問に、
当相談室でのカウンセリングの考え方や
スタンスを答えていきます。
Q:
子どもと一緒に
カウンセリングを受けないといけませんか?
A:
必ずしも、お子さんと一緒に受けなければ
ならないというわけではありません。
ただし、はじめの段階では、
相談の場での話しやすさの観点から、
親御さんのみ相談に来ていただくのが
望ましいと考えております。
当相談室では、不登校の問題に対しては、
少なくとも以下の3パターンの形態を想定しています。
・親御さんのみカウンセリングを受ける
・親御さんとお子さんが
一緒に(同席して)カウンセリングを受ける
・親御さんとお子さん、
それぞれ個別にカウンセリングを受ける
どのパターンが望ましいかは、
お子さんの状態やご家庭の状況、
カウンセリングの進行状況、
親御さんやお子さんの意向、
等々を踏まえて
総合的に判断しております。
親御さんだけ、カウンセリングを
継続的に受けていただいて、
お子さんの不登校が改善するケースもあります。
また、親御さんとお子さんが
同席して一緒に取り組むことで
早期解決へ向かう可能性も、もちろんございます。
いずれにしても、
カウンセラー側の独断と強制をすることは
決してございませんので、
その点はどうぞご安心ください。
Q:
子どもにカウンセリングを受けさせたほうが
いいと思いますが、受け付けてくれますか?
A:
はい。受け付けます。
ただし、必ず、事前に
親御さんとカウンセラーとの相談の場を
設けさせていただいております。
お子さんへのカウンセリングの目的と見通しを
カウンセラーから説明し、
親御さんにご納得いただいた上で、
お子さんにカウンセリングを受けていただく
流れとなります。
お子さんがカウンセリングに臨まれる際には、
①ご本人の意向、意欲
②親御さんがお子さんを見守り続ける姿勢
この2点が非常に重要なポイントとなります。
この2点が見受けられないと判断された場合は
カウンセリングの効果を期待できませんので、
最悪の場合、お断りさせていただくこともあります。
そうは言いましても、
「そもそも、この2点をどう養うか?」
という不安や心配も、きっとあるでしょう。
そんな不安や心配な気持ちにこそ
親身になって相談に乗らせていただいております。
ぜひ一度、どんなお気持ちでも
お話しにきていただけたらと
願っております。
Q:
スクールカウンセラーとは何が違いますか?
A:
スクールカウンセラーの存在は
よく知られているところで、
学校内で重要な役割を担っている、
貴重な存在であることは間違いありません。
しかし、スクールカウンセラーには
「学校側の視点から見た
サポートやアドバイスしかできない」
という、立場上の限界がどうしてもあります。
そもそも、学校は、
在学中の子どもの学業や学校生活を
サポートするのが目的の場所です。
それ以上の範囲のサポートには、
踏み込むことはしませんし、
踏み込みたくても、立場上、できないのです。
また、スクールカウンセラーへの相談も
単なる状況確認で終わるだけ、と
相談の場が形骸化しているケースもあります。
「定期的に学校へ出向いて
スクールカウンセラーに話をするけど
ただ行って報告しているだけで
なんにもなっていない」
というお悩みの声を
実際に聴いたことがあります。
お子さんの不登校の問題を解決するには、
お子さん本人だけではなく、
ご家族との関係や、家庭環境、
親御さんの養育状況、仕事状況など、
お子さんを取り巻く周囲を
総合的に視野に入れたサポートを行うことが
必要不可欠です。
スクールカウンセラーではないからこそ、
お子さんを取り巻く周囲をも
総合的に視野に入れた、
柔軟性の高いカウンセリングを行うことが
可能なのです。
ぜひ、一度、ご相談くださいね。