暗く厚い雲のむこうがわには

別にきれいでもなんでもない
北陸にはようある
厚い雲でどんよりとした空

これでもまだ比較的薄いほうやな

 

 

スカーっと晴れて
太陽が見えてたら
そらあ誰かて気持ちええわなあ

ぼくかて
気持ちええって嬉しくなるわ

 

曇っとって
眩しい陽射しが射さんかったら

気持ちまで
どんより曇って沈んで
ヘコみもするやろか…

するんやろうなあ
そうやわなあ

 

 

そやけどな

 

どんだけ空がどんよりと
厚く灰色に覆われてしもうててもな

 

その向こうからは必ず
眩しすぎるほどの光が射しとるやろ?

その光が射しとるから
どんよりしとるってわかるんや

 

 

向こうから
光射しとらんかったらな

そのどんよりすら
感じることができんやろ

 

どんよりしとるかどうかすら
わからんってことやぞ

 

 

あたりまえやろって?

そや
あたりまえやな

 

 

どんよりした厚い雲は
そのうちなくなって
射してくる光を
直に感じることもできるやろ

少しばかり待っとったら
それこそすぐに

 

そういう光だけは
絶えることはないんやぞ

 

そう思ったら

 

灰色の厚い雲に覆われた
暗い曇り空だって
そう悪くもないやろ?

 

 

だから
ほんのちょっとだけ元気出そうぜ

そんな張り切らんでもいいんやぞ
ジワジワ出していけりゃええんやぞ

 

今日ついに
元気出なかったとしてもな

明日また光を見ることが
できるかも知れんよ
いい風吹くかも知れんやろ

 

だから行こうぜ
今日も
淡々と
飄々と

 

そう
そんでええんや