心理カウンセラーの仕事のかたわら
パソコン教室講師の仕事をしています。
昨年の秋から年末にかけて
研修を受けて、資格を取得して、
今年のお正月明けから
正式に講師を勤めはじめています。
当たり前でしょうが、
今までに経験のなかった仕事を
新たにやるのは、かなり大変ですね。
ミスや間違いのなかった日は
ひとつもありません。
必ず、なにかしら、やらかしていますよ。
でも、回を重ねるごとに、少しずつ
よくなってきているのを感じます。
◇
講師デビュー直前の、年末のある日。
久しぶりに妹からLINEで連絡が。
「いまパソコン猛勉強中や」
「おお、ぼくもパソコン講師デビューや」
「教室申し込んで、いま通い始めたところ」
「ん?教室ってもしかしてあそこの…」
「そう、そこ通うとる」
「ま、まさか」
「講師に加戸さんっているって
アンタのことかー ーー!」
「マジかーー ー ー!
こんなことってあるか!?」
「恥ずかしいわー!」
「や、こっちが恥ずかしいわ!」
ツッコミ合い勃発。
教室の現場では
他の講師陣も全員ビックリ仰天!
ものすごい偶然があったものです。
ネクストキャリアに向けて
パソコンを学び始めた妹と
講師デビューした兄は
奇しくも、いましばらく
同じ教室の中で
それぞれの新たな試みに奮闘し
応援し合う日々と相成ったのでした。
◇
その妹は、最近
最初に予定していたよりも
1級上の資格取得に挑戦すると
言ってきました。
「苦手で全然できん部分もあるけど、
別のところはある程度できてきたし、
まだ時間もあるし、勉強に専念できるから
やってみようと思ったんや」
ちょっと、感動しました。
- 自分ができること、出せる能力
- 自分の弱点
- 自分の少し先を含めた今の状況
を、すべて、しっかり正確に認識して
目標を見据えて行動しようとする思いに。
これはもう、妹でなくても
講師という立場ではなかったとしても
止める理由はどこにもありません。
「そのとおりトライしてみたらええ。
結果はどうあれ、
もしも合格できんかったとしても
その時点では、相応に実力が上がって
身についていることには、変わりはない」
そう答えてから、持ち場へ戻った後、
むしろ、話を聴いていた自分のほうが
これまで、自分自身をしっかり正確に
認識しようとしてきただろうか、と
考えさせられました。
◇
思えば、妹も、わたしも、
幼少の頃から最近までずっと、
周りの状況に翻弄されるばかりで
自分を後回しにするような人生を
送ってきたような気がします。
それが、ふたりとも
人生の後半へ差し掛かったあたりで
自分を大切にする人生を
自分の居場所を
自分の力でつくることができると気づき
切り替えようとしつつある。
◇
パソコン教室では
さまざまな年齢、経歴の方々が
学びにきていて、
新たなことを
基礎からコツコツと学ぶ姿勢を
すべての生徒さんから
学ばせてもらっている感じがしています。
気づくことには、トライすることには
遅すぎるということは、ないんですね。