先日、久しぶりにコンサート観ました。
ハープとフルート2本の音色に夢心地。
響きの奥行きや深さも、生演奏ならでは。
やっぱりいいもんです。
地元で活動している音楽家さんたちの
コンサートだったのですけども、
「こんなに素晴らしい演奏をする
音楽家さんたちが地元で活動していて
気軽に生演奏に触れられるのが幸せだし
なぜだか誇らしくもある…」
以前から、コンサートを観るたびに
そう感じていましたし
今でもその思いは変わらないのですが、
ステージから聴こえてくる素敵な演奏や
音楽を聴くことの楽しさ、おもしろさに
無邪気に浸るだけではなくなっている
自分がいることに気がついたのです。
ぼくは、フリーで活動する
心理カウンセラーになったばかりですけども
カウンセラーとしてどうありたいのか
何をどう目指していきたいのか
そんなことも頭をよぎる…どころか、
演奏を楽しんで味わえば味わうほど
ますます頭の中で膨らんでいました。
◇
ステージの上にいる音楽家さんたちは
世界一の、日本一の、だとか
あるいは、業界のあるカテゴリーの中で
トップクラスではないかも知れないですけど、
「コンサート会場に行って生演奏を聴きたい
だからチケットを買おう、予定を空けとこう」
そう思うときには、その音楽家さんたちが
なにかのトップであるかどうかなんて
ひとつも頭の中にありません。
あの音楽家さんの音を聴いてみたいから。
演奏している姿を目にしてみたいから。
どんな音が聴けるか、おもしろそうだから。
みんなひっくるめてその場に醸し出される
雰囲気を楽しみたいから。
ただそれだけなのです。
そして実際に
ステージ上の音楽家さんは、素敵なのです。
すごいのです。
心理カウンセラーにもいろいろありますし
さまざまなカテゴリーでトップクラスが
いるでしょうけれども、
いま、ぼくが目指す姿や、ありたい姿は
本業である心理カウンセラーの業界や
仲間内を少しばかり離れたところで、
よく見えてきました。
◇
自分はどうありたいのか、だとか
何をどう目指していきたいのかと
いうことは
あなたが普段いる業界や仲間内とは
まったく別のところに
少しばかり目を向けてみたほうが
よく見えてくることがあるのです。
別のところに目を向けてみるというのが
ぼくにとって、いちばんやりやすいのは
音楽に触れることのようで、
だからときどき、ふらっと
コンサートを観に出掛けたり
こっそりとベースやらギターやらを
かき鳴らしてみたりするのかも…。
◇
カウンセリングをしているときでも
実のところ、ときにはクライアントさんと
本題とはまったく関係ないような
他愛ない会話の流れになったり
こちらから他愛ない会話をすることも
あったりします。
一見なんの役に立つ話なのか、
ためになる話なのか、わからないですよ。
ところが、
そんな無用で無駄っぽい話をしているうち
クライアントさんにとっても
カウンセラーのぼくにとっても
いつの間にか…
おのおのの、普段のものごとを
いつもと違った視点で見つめる
きっかけが出てきたりして、
自分はどうありたいのか、だとか
何をどう目指していきたいのかという話に
変わっていくことも多いんです。
知らないうちに、気がついたら、な
ちょっと不思議な感覚です。
あなたにとっての『自分の居場所』は
あなたがいつもいる場所とは
別のところから見つかる可能性があります。
ちゃんと話そうと思わなくてもいいですよ。
ただ、そのまま、お越しくださいね。
◇
ん?
コンサート観に行って
カウンセラーとしてどうありたいと
思ったのかって?
それは…
「来てくださったクライアントさん、
目の前にいるクライアントさんにとって
いちばんのカウンセラーであろう」
それをひとつずつ積み上げることなら、
いまのぼくには、できそうです。
◇◇◇
『なんのきの木かげ』では、
あなたのお話に寄り添うだけではなく、
ケアをして癒やすだけでもなく、
あなたの「うまく話せなさそう」な感じにも
ゆっくり、じっくり、おつき合いします。
繰り返しになりますが…
ちょっとずつ、話し出しているうちに
あなたにとっての『自分の居場所』は
意外なところから見つかる可能性があります。
ちゃんと話そうと思わなくてもだいじょうぶ。
ただ、そのまま、お越しくださいね。