効果は似てるけど、意味や目的が違う
マインドフルネスと、リラクセーション。
あなたはこの2つの違いをご存知でしょうか?
マインドフルネスであるために、すること。
リラクセーションのために、すること。
それらを実践して、
実際に感じられたり、得られる効果には
共通するところも、相乗効果もあるだけに、
混同されてとらえられがちなのですが、
そもそもの意味や目的は、全然違います。
マインドフルネスと
リラクセーションの違いを知った上で、
その違いを意識して実践すると
それぞれの効果がより高まります。
自分自身が、より一層
『マインドフルネス』でいられます。
そうなると、より一層
『リラックスできる』自分でいられます。
◇
リラクセーションとは?
リラクセーションとは、
緊張をゆるめることです。
心地よくなることです。
いかにリラックスするか、が目的です。
そのための手段として、
息抜きしたり、くつろいだり、
休養したり、娯楽を楽しんだり、
セラピーやマッサージを受けたり…
いろいろなやり方があるわけですね。
ところで、リラクセーションは
「リラクゼーション」とも言われますし、
意味は同じでどちらでも通じますが、
「リラクゼーション」のほうは
和製英語だそうですね。
言葉の意味をまとめると、こうです。
relaxation:休養、娯楽、弛緩
relax は、くつろいだり、ゆっくりするという意味で、
-ation は、~~をする行為という意味ですから、
くつろいだり、ゆっくりするための手段
というほどの意味になります。
◇
マインドフルネスとは?
一方、マインドフルネスとは、
《今、ここ》を意識することです。
緊張や心地よさの度合いとは関係なく、
《今、このとき》の自分の
思考・行動・感覚を、
ただ、そのまま観察することです。
いま、自分が感じている、その感覚が
「そのとおりにある」と認めるように
なれることが目的です。
ですから、心地よさや快楽だけでなく…
緊張や痛みなどの不快な感覚も含めて
「ある」と受け容れることができる。
逆に言えば「ないことにしない」
それが、マインドフルネスであるという
本来のありかたです。
言葉の意味をまとめると、こうです。
mindfulness:
いま思っている経験に注意を向けること
mindful は
気を配るとか、意識しているという意味で
-ness は
~な状態とか、~な性質という意味ですから
(自分自身に)気を配って意識している状態
というほどの意味になります。
◇
必要な環境や技術の考え方もちょっと違う
リラクセーションには
静かな環境が必要です。
手段によっては技術や道具が必要です。
その手段を使って、
自分をリラックスした状態に持っていく。
ですが…
マインドフルネスには
静かな環境も、技術も道具も不要です。
本来の意味的には、ですよ。
そうは言っても、
静かな環境で、技術というか
ちょっとしたやりかた、作法でもって
やりやすくなるし、できるようになる。
それは間違いないです。
つまり、
静かな環境でなくても、道具がなくても
いつでも、どこでも、
マインドフルネスな自分であることはできる。
だけども、
マインドフルネスである自分をつくるには
静かな環境や、道具や作法があったほうが
やりやすい。
そう考えたらいいですね。
◇
瞑想するときの感じって?
マインドフルネスのための手段には
瞑想することが最もポピュラーですね。
瞑想しているときの感じって
どうなっていればいいの?
これはもうさまざまで
なにを感じていてもいいものですが、
本質の部分だけ取り出して
簡単に流れをまとめると、
たとえば、こういう感じです。
参考にしてみてくださいね。
自分の呼吸を意識する
いま、見えているものを意識する
いま、聴こえてくる音を意識する
いま、からだが感じている、
その「感じ」を意識する
いま、こころが感じている、
その「感じ」を意識する
そうして意識したことも…
はたまた、勝手に
思ってしまった、
考えてしまった、
感じてしまった、
関係ないようなあれこれ、もろもろも…
みんな
「今ここにあるもの」
「今ここで漂っているもの」
と、認める、受け容れる
◇
マインドフルネスであることができたら
マインドフルネスであることができたら
どんな場所にあっても
心を落ち着けて
それによって、自分自身が
周囲の人たちや、世の中と
よい関係を持てるようになれます。
周囲に振り回されすぎない自分にもなれます。
さらには、
いま、自分が感じていることすべてを
そのままそのとおりに認めて
受け容れることができるようになる
わけですから、
リラクセーションの効果もまた
むしろ早まり、深まることにも
つながっていくのです。
マインドフルネスとリラクセーション
どちらも大切なものです。
互いに関連性も考えられます。
ですが、それぞれの意味や目的を
自分の心の中で切り分けて実践できると
効果がより高まりますし、
実感も、理解も、より深まるというものです。
◇
《今、ここ》の居場所を、あなたの心のなかに
誰もあなたに代わって
あなたの心を眺めることはできません。
《今、ここ》に居るあなたを
大切に見つめるあなたは
あなたの中に、必ずいます。
マインドフルネスとリラクセーションの
違いを知り、使い分けて
《今、ここ》の居場所を
あなたの心のなかに
つくってあげましょう。
◇◇◇
『なんのきの木かげ』では、
あなたのお話に寄り添うだけではなく、
ケアをして癒やされるだけでもなく、
マインドフルネスの要素を取り入れた
心理カウンセリングによって
《今、ここ》のあなたを
そのまま感じて認める感覚を養えます。
その感覚を養えたら、
自分を大切にできるようになり、
他人を大切にできるようになります。
「それだけで随分と楽になってきた」
そういったお声も寄せられています。
自分を大切にする継続的な習慣、
穏やかにお伝えし、サポートします。