また、宮城県、福島県をはじめ
東北地方を中心に、東日本全域で
かなり大きな地震が発生しましたね。
物的にも、心的にも
少なからずダメージがあることかと。
地震が起こった地域に居る方々の心身、
そして居場所の、無事や回復を願う…
それ以外に何もできませんが、
ただただ、お見舞い申し上げます。
◇
地震の発生を知ったのは昨晩遅く。
ここ石川県では揺れを感じませんでしたが
(2階にいた家族は微妙に感じたらしい)、
ニュースを見ると、思った以上の大きな地震。
11年前の大震災と同等か!?と、びっくり。
しばらく気をもみました。
夜遅くの仕事の後で
それなりに疲れを感じて、
普段ならすぐにでも寝そうになるところ。
やけに目が冴えてしまって
眠れなくなってしまいました。
きょう、まる一日
頭も身体も動きがものすごい鈍い。
このブログ記事も、
もともとのネタの仕上げに
どうにも手がつかず、
こういうことを
書き出している次第でして…
◇
11年前の、東日本大震災。
地震が発生した瞬間、
ぼくは、自宅の茶の間のテレビで
その光景を目にしていました。
適応障害からうつをこじらせての
長い休職生活から、職場復帰して1週間目。
会社を休んで自宅で休養していました。
地震や津波の光景を、テレビでとは言え
確かに見ていたはずなのですが、
「かなりの地震が起こった、津波が来た」
中途半端な心身の回復状態で、
復職したばかりで消耗しきってたとは言え、
当時のぼくには、それ以外、
何も感じることができませんでした。
できごとを確かに感じているけど
自分の、人の、気持ちは、感じてない
被害や影響の重大さを身にしみたり、
人々の状況や感情を想像して、
同情したり共感したりする気持ちが
自分の中に湧き起こってきたのは
3,4日後のことでした。
◇
27年前の、阪神淡路大震災。
このときはちょうど
首都圏へ出張して仕事する日。
移動手段を確保することにしか
神経を働かせることができませんでした。
地震や被害のことについては、やはり
テレビ画面や新聞などを見て
「ああ、えらいことになっている」と、
事実は感じ取れるけど、
その事実と、自分の気持ちとが
つながってない、つながらない
その日からの出張期間、
予定通りに仕事へ入れないことのほうが
はるかに恐怖だった。
そのこと以外、ほんとうには
なにも視野には入ってなかったと思います。
◇
今でも、地震などの災害が起こったときでも
火災や犯罪事件が起こったときにしても
しばらくの間、
自分の感情がフリーズしてしまう。
言葉も何も、出てこない。
感情をしばらく感じないように
自分の感覚を敢えて遮断するような
心の働きでしょうか。
どうしても、勝手に
そうなってしまうところがあります。
気の利いたお見舞いの言葉も、
それを発する行動も、すぐ出せないですしね。
そして、
自分はやっぱり冷たい人間なのか、
無感情か、共感力がない人間だな
…と、落胆することになる。
元の自分に戻るまでには
少なくとも、半日くらいはかかります。
◇
たぶん、ぼくだけではないでしょう。
自分の感情や考えを、
すぐには言葉にできなかったり、
絵や、色合いや、音などのイメージなど
なんらかのやり方をもってしても
なかなか表に出せなかったりする人は
もしかしたら…
過去に
なんらかのできごとによって、
感情を感じないようにするために
自分の感覚を敢えて遮断する術を
覚えてしまって、
なにかのきっかけを
前にしたときに、
意識的にしろ、無意識にしろ
それを発動してしまっている
…という働きが
心の中で起こっているのかも知れません。
ぼくは、ぼく自身の心の中に
こんな感情遮断の働きが発動するのを
はっきり自覚しています。
その感覚を、はじめて
小学生時代に働かせたのも、覚えています。
◇
もし、あなたが、
他人の気持ちを想像できない、とか
自分の気持ちが動かない、とか
すぐにうまくあらわせない、とか
感じているかどうかもわからない、とか
少しでも、思い当たるとしたら。
そんな自分に不安を覚えることが
あるとしたら。
どうか、そのことで
自分を責め過ぎないでほしい。
自分を追い詰めないでほしい。
たとえ、人から、
冷たいんじゃないか、とか
気が利かない、とか
共感力ないよね、とか
言われてしまうことがあったとしても、
あなたの中に
感情がないのではなくて、
あるけど、すぐに出せなくなっている。
感情があることは、間違いないんです。
ある以上、
出せるようになるのは可能ですから、
絶望することは、ありません。
◇
ただ、
自分の感情を感じられないままでいると、
それこそ、しまいには…
・自分で自分を信じられなくなってしまう。
・抑うつ状態、うつ病をを引き起こしてしまう。
・人によっては、犯罪行為に至る場合も。
(しかも、自分の行った行為への反省も
被害者への同情も生じない)
決して大げさな話ではありません。
自分の感情を大切にすることで、
ひいては、人の感情も大切にしていく。
できるだけ早く、多く、
そうできるようになれるために、
信頼できる人を、ぜひ、持ってくださいね。
ぼくは今でこそ
心理カウンセラーになりましたが、
自分の心の中の、感情遮断の働きに
いまだに悩まされることがあります。
ぼく自身も、自分の感情に
できるだけ早く気づき、じっくり感じる
トレーニングに取り組んでいるところ。
よかったら、
ぜひ、一緒に、取り組んでみませんか?
感情を出しにくい辛さを
分かち合って、半分にしながら
あなたの中にある感情、見つめましょう。
あなたの感情の居場所、つくりましょう。
その居場所から、
あなたの持っている気持ちも能力も
少しずつ、自然に、無理なく
表に出していくことができると
ぼくは、本気で信じています。