共感力ない?無感情? いや、ある。出づらいだけよ

また、宮城県、福島県をはじめ
東北地方を中心に、東日本全域で
かなり大きな地震が発生しましたね。

物的にも、心的にも
少なからずダメージがあることかと。

地震が起こった地域に居る方々の心身、
そして居場所の、無事や回復を願う…

それ以外に何もできませんが、
ただただ、お見舞い申し上げます。

 

 

地震の発生を知ったのは昨晩遅く。

ここ石川県では揺れを感じませんでしたが
(2階にいた家族は微妙に感じたらしい)、

ニュースを見ると、思った以上の大きな地震。

11年前の大震災と同等か!?と、びっくり。
しばらく気をもみました。

 

夜遅くの仕事の後で
それなりに疲れを感じて、

普段ならすぐにでも寝そうになるところ。

やけに目が冴えてしまって
眠れなくなってしまいました。

 

きょう、まる一日
頭も身体も動きがものすごい鈍い。

このブログ記事も、
もともとのネタの仕上げに
どうにも手がつかず、

こういうことを
書き出している次第でして…

 

 

11年前の、東日本大震災。

地震が発生した瞬間、
ぼくは、自宅の茶の間のテレビで
その光景を目にしていました。

適応障害からうつをこじらせての
長い休職生活から、職場復帰して1週間目。

会社を休んで自宅で休養していました。

 

地震や津波の光景を、テレビでとは言え
確かに見ていたはずなのですが、

「かなりの地震が起こった、津波が来た」

中途半端な心身の回復状態で、
復職したばかりで消耗しきってたとは言え、

当時のぼくには、それ以外、
何も感じることができませんでした。

 

 できごとを確かに感じているけど
 自分の、人の、気持ちは、感じてない

 

被害や影響の重大さを身にしみたり、
人々の状況や感情を想像して、
同情したり共感したりする気持ちが
自分の中に湧き起こってきたのは
3,4日後のことでした。

 

 

27年前の、阪神淡路大震災。

このときはちょうど
首都圏へ出張して仕事する日。

移動手段を確保することにしか
神経を働かせることができませんでした。

地震や被害のことについては、やはり
テレビ画面や新聞などを見て
「ああ、えらいことになっている」と、
事実は感じ取れるけど、

 

 その事実と、自分の気持ちとが
 つながってない、つながらない



その日からの出張期間、
予定通りに仕事へ入れないことのほうが
はるかに恐怖だった。

そのこと以外、ほんとうには
なにも視野には入ってなかったと思います。

 

 

今でも、地震などの災害が起こったときでも
火災や犯罪事件が起こったときにしても

しばらくの間、
自分の感情がフリーズしてしまう。
言葉も何も、出てこない。


感情をしばらく感じないように
自分の感覚を敢えて遮断するような
心の働きでしょうか。

どうしても、勝手に
そうなってしまうところがあります。


気の利いたお見舞いの言葉も、
それを発する行動も、すぐ出せないですしね。


そして、
自分はやっぱり冷たい人間なのか、

無感情か、共感力がない人間だな

…と、落胆することになる。


元の自分に戻るまでには
少なくとも、半日くらいはかかります。







たぶん、ぼくだけではないでしょう。

 

自分の感情や考えを、
すぐには言葉にできなかったり、

絵や、色合いや、音などのイメージなど
なんらかのやり方をもってしても

なかなか表に出せなかったりする人は

 

もしかしたら…

 

過去に
なんらかのできごとによって、

感情を感じないようにするために
自分の感覚を敢えて遮断する術を
覚えてしまって、

 

なにかのきっかけを
前にしたときに、

意識的にしろ、無意識にしろ
それを発動してしまっている

 

…という働きが
心の中で起こっているのかも知れません。

 

ぼくは、ぼく自身の心の中に
こんな感情遮断の働きが発動するのを
はっきり自覚しています。

その感覚を、はじめて
小学生時代に働かせたのも、覚えています。

 

 

もし、あなたが、

 

他人の気持ちを想像できない、とか
自分の気持ちが動かない、とか

すぐにうまくあらわせない、とか
感じているかどうかもわからない、とか

少しでも、思い当たるとしたら。

そんな自分に不安を覚えることが
あるとしたら。

 

どうか、そのことで

自分を責め過ぎないでほしい。
自分を追い詰めないでほしい。


たとえ、人から、

冷たいんじゃないか、とか
気が利かない、とか
共感力ないよね、とか

言われてしまうことがあったとしても、

 

あなたの中に
感情がないのではなくて

あるけど、すぐに出せなくなっている

 

感情があることは、間違いないんです。

 

ある以上、
出せるようになるのは可能ですから、

絶望することは、ありません。

 

 

ただ、
自分の感情を感じられないままでいると、
それこそ、しまいには…

・自分で自分を信じられなくなってしまう。

・抑うつ状態、うつ病をを引き起こしてしまう。

・人によっては、犯罪行為に至る場合も。
 (しかも、自分の行った行為への反省も
  被害者への同情も生じない)

 

決して大げさな話ではありません。

 

自分の感情を大切にすることで、
ひいては、人の感情も大切にしていく。

 

できるだけ早く、多く、
そうできるようになれるために、

信頼できる人を、ぜひ、持ってくださいね。

 

ぼくは今でこそ
心理カウンセラーになりましたが、

自分の心の中の、感情遮断の働きに
いまだに悩まされることがあります。

ぼく自身も、自分の感情に
できるだけ早く気づき、じっくり感じる
トレーニングに取り組んでいるところ。

 

よかったら、
ぜひ、一緒に、取り組んでみませんか?

感情を出しにくい辛さを
分かち合って、半分にしながら

 

あなたの中にある感情、見つめましょう。

あなたの感情の居場所、つくりましょう。

 

その居場所から、

あなたの持っている気持ち能力

少しずつ、自然に、無理なく
表に出していくことができる

ぼくは、本気で信じています。